top of page

【道端】ノゲシ

  • 執筆者の写真: Taiju YONEDA
    Taiju YONEDA
  • 2023年2月10日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年2月23日

どこにでも、図太く生きている雑草です。タンポポのような黄色い花を付けます。タンポポに似た花の雑草には何種類があるようです。数年毎に各地で実施されるタンポポ調査において、花を見て「タンポポ見つけた!」と思ったら、想像以上に角張っていて、イカツイ。タンポポではないのはわかる、けど何だろう、と疑問に思っていました。タンポポ影武者達の一角。名前に"ケシ"と付きますが、ケシ科ではなくキク科の植物です。

タンポポと違って、葉柄に沿っても付いた葉(翼)があります。ちなみに葉柄とは、茎と葉を繋いでいる部分のこと。ここを切ると断面は三角形で、3本の白い汁が滲み出る維管束(?)があり、翼側は中空になっていました。





2023年2月 舗装道路の裂け目・石垣・日陰

ゴツゴツしていて強そうな見た目ですが、他の植物が群生しているような場所には生えておらず、コンクリートの隙間など、一匹狼で暮すのが好きなようです。



高さ100cmの立派な固体もありました。拡大して観察してみると、表面には毛というよりトゲが生えていて、やっぱりイカツイ。しかしそのトゲの先端までよく見ると、針のように尖っているのではなく、若干丸みを帯びていました。荒くれ者のように振舞いつつも、実は優しい性格なのか。冗談はさておき、身を守るためなら、バラのように尖っていれば良いはずなのに、この先端の構造はどういうメリットがあるのか、気になります。



Comentários


t-yoneda[at]fc.ritsumei.ac.jp

©2024 みちはた / 米田大樹の研究紹介

bottom of page