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【道端】ナミハンミョウ

  • 執筆者の写真: Taiju YONEDA
    Taiju YONEDA
  • 2023年3月29日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年4月1日

2023.03.27(月)

ハンミョウの顔/悪そうな顔している

肉食です。この大アゴで挟まれると指が痛い。悪そうな顔をしています。

色がきれいなのもさることながら、表面の微細なシワもおもしろいです。脚部の表面はツルんとしているので、体の表面とは脱皮後の硬化プロセスが違うのだと思います。できれば羽化も詳しく観察してみたいです。まずは幼虫を捕獲するべきでしょうか。ちなみに幼虫は土中に縦穴を掘って潜み、付近を通ったアリやバッタに超高速で飛びかかって捕食するようです。幼虫から肉食です。このエサに飛びかかる習性を利用して、ハンミョウ釣りなる遊びがあるようです。


側腹部や脚には白い毛があります。ハンミョウはかなり速く地面を走るので、脚と体が擦れ合うのを低減するために生えているのでしょうか。または脚の動きを敏感に感知するためか。



ハンミョウ/複眼が側部に飛び出していて視野が広そう

複眼が発達していて頭部から飛び出しています。ハンミョウを捕まえようと、うしろからゆっくり近づいても、必ず察知して逃げられてしまいます。小学校の理科を思い出しました。(哺乳類に関してですが、)草食動物は捕食者を察知するために、眼が側面に飛び出して360度近い視野を持っている。肉食動物は被補食者との距離を認識するために、眼が前面で視野重複している。

ハンミョウは、他の虫を捕食する肉食です。肉食だけど、草食動物のように視野が広いんですね。そういえば、カマキリとかトンボも視野広そうでしたね。複眼だと、哺乳類の眼とは勝手が違うんでしょうか。クモも、こちらは単眼ですが、眼が8個もあって視野は広そう。


翅の展開の瞬間を動画で詳しく観察するために、ちょっとかわいそうですが、胸部のみを板に糸で固定してみました。しかし拘束した状態では翅を開けませんでした。狭いケースに閉じ込めているときも飛ぼうとしません。衝突するのを嫌がってるのかな。ある程度広いケース内では飛ぶそぶりを見せたが、これをピンポイントに高速度カメラで捉えるのは難しく、断念しました。

ケースに入れていると「1秒くらい走って、数秒ほぼ完全に止まる」をくり返していました。止まっている間は周囲の状況把握でもしているんでしょうか。また止まっているとき、右の前脚の先端だけが、リズムを刻むようにピクピクと動くことがありました。これは何か意味があるのかな。





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